2012年02月26日

『ダークゾーン』貴志祐介


“軍艦島”を舞台に描く、悪夢の世界!
 情報科学部学生で日本将棋連盟奨励会に属するプロ棋士の卵である塚田は闇の中で覚醒した。十七人の仲間とともに。場所も状況もわからぬうちに始まった闘い。人間が異形と化した駒、“敵駒として生き返る戦士”などの奇妙な戦術条件、昇格による強力化――闇の中、廃墟の島で続く、七番勝負と思われる戦いは将棋にも似ていた。



貴志祐介でゲーム物というと「クリムゾンの迷宮」を思い起こすが、
本作はよりゲームに特化している。
畢竟、1対1の戦術シミュレーションそのものと云える。
題材や展開、サンプルの挙げ方からラノベというか
同人臭さ(←これらも好物ではあるが)のようなものが感じられて、
著者の他作品と比べると若干違和感が生じる。
とは言っても、激しく駒の取り合いをするゲーム世界の戦い、
徐々に明らかになっていく現実世界の謎、といった
読者を繋ぎとめる為のフックの絶妙な配置はいつも通りで、
留まることなく読み進められるのは流石である。

また、個人的なことであるが、
最近読んだ有川氏の「海の底」が徹底した現実主義で、
本作から得られた現実逃避への想いに、
作家の性別差による作風の違いを、たまたま直近の2作品に
感じたことも面白かった。
(↑こういうのもセクハラになるのかな?)
タグ:読み物
posted by ヌマ at 03:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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